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Gaao Line's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

個人的読書史上最大の危機(変革への序章、タクラマカン等)

図書館に行ったらたまたま昔書評で見て読みたいなあ思てた本があったんで借りてきたが、4時間後に返してきた。無理だ。今の私にこれを読むのは。まずいま目の前にある『変革への序章上・下』(ブリン) 『タクラマカン』(スターリング) 『グリーンマーズ上・下』(KSR) 『造物主の選択』(ほーガン) 『ノービットの冒険』(マーフィ) 『20世紀SF6巻』(中村・山岸編) 『紫の火花』(岡) 『捜査』(レム)の10冊が全てイイトコまで読んで停滞中という危機を乗り越えなければ。

 

ていうか『変革への序章』はさっき一気に読み終えた。目が進まなかったのはかったりィからじゃなくて作品世界がいちいち微細で興味深いのでソレに浸ってしまってたからだ。まあ最初に思ってた期待は良くも悪くも裏切られたが(いや前作の数千・数万年後の宇宙で列強主族に地球ごと滅ぼされた人類最後の生き残りが不完全な超光速航法の為長期間かけて逃げ延びてきたストリーカーと邂逅して始祖の証拠をもって再興しようとするが例によって列強に攻撃され大ピンチ、そこに駆けつけるのが今や立派に進化したかつての類族ガースリンク! という胸踊るストーリーを最初の数十ページで勝手に想像してた。読んでる人だけわかって下さい)。

『グリーンマーズ』も同じ理由で進まず。まあ正直かったりいかな。『タクラマカン』は残すは小さな、小さなジャッカルのみ。しかしどうもスターリングの近未来は面白いとわかっていてもハマれない。クールだ! とか思わない。まだまだアマちゃんなんでしょうな自分は。『ノービットの冒険』はキャンディーの中のすっぱい核を求めて一生懸命舐めてるような感じ。あのファンタジー物語風文体さえなければ(ソコがこの本のミソなんだけど!)。紫の火花はオレなんでこんなもん読むんだろと思いつつも目の前にあれば興味を引かれてしまう悪い例。レムのはもう諦めた。だってあれ読み始めたのたしか韓国行く前だもん。『枯草熱』も既に諦めたわ。惑星3部作だけでじゅうぶん。

ちなみに返した本は『天皇の船』。南米移民の「勝ち組」詐欺にまつわる歴史ミステリだかサスペンスだか。こんなSFでもないハードカバー読めるかボケ。タイトルをメモつけといた自分がうらめしい。

  • 朝もち。
  • 昼カップ麺。
  • 夜お歳暮の手作りブタ肉燻製とか。美味。