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海外ドラマ: Law&Order 性犯罪特捜班 3-6話『正義を貫け』

――ステイブラーの古い同僚、殺人課のジョン・ホーキンスがかつて逮捕した連続暴行殺人犯が仮釈放となり、時を同じくして同様の手口のレイプ犯罪が発生する。ホーキンスとステイブラーはコンビを組み再捜査を進めるが、逮捕した男には精神障害があり、そもそも犯罪実行能力が無かったことが明らかになってゆく。正義感が強く、強引な捜査手腕で知られるホーキンスは、自らの行いに苦悩にするが――

第1シーズンは警察の捜査だけに焦点を当てていたが、第2シーズンになってからはプライムシリーズと同じく、警察(捜査)・検察(法廷)のコンビネーションプロットへと戻したSVU。第3シーズンに入ってからは、更に変則的で自由なプロットを取ってバリエーションを出すようになった。

今回もLaw&Orderには珍しく、1話限りのゲスト刑事、ディヴィッド・キース演じる強面ホークを“主役”にしたエピソード。このホークが、なんつうかスティーブ・マックィーンを髣髴とさせてカッコいいんだ。犯人逮捕時に殴る蹴るは当たり前。自宅に捜査資料を撒き散らして昼間からウィスキーを呷る場面も、グッとくる。

特に終盤のマンハッタンの高層ビル屋上を舞台にしたチェイスシーン、低いビートのBGMに非常階段をガシガシ上がってゆくマッチョ2人は良い絵だった。Law&Orderシリーズは基本的に冷たいハードボイルドなシリーズなんだけど、だからこそ沸点が上がるシーンがはさまると、その盛り上がりに釘付けになる。

Law&Order:SVUの日曜朝の連続放送は基本的にあまり集中しないでつけっぱなしにしているんだけど、面白いエピソードだと自然に目と耳が集中してくる。直近2話の変則シナリオはどちらもダラ観だったけれど、このエピソードはまさしく、気がついたら画面から目が離せなくなっていた。