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海外ドラマ: Law&Order 性犯罪特捜班 3-15話『死刑執行のカウントダウン』

――連続殺人犯ブローダスの死刑執行3日前。ステイブラーとホァンは、彼の尋問を行っていた。死刑確定後のブローダスの発言から、彼が11年前の婦女暴行殺人事件の真犯人ではないかという疑いが生じたのだ。しかし狡猾なブローダスは、刑事と精神科医との尋問を、あたかもゲームのように楽しむ。言葉の応酬がクライマックスに達したとき、ブローダスは突如立ち上がり――

ティーザーパートでいきなり物語の核心に迫るシーンを見せる、アンチクライマックス・スタイルのエピソード。本編はこの冒頭のシーンにつながるように構成されていて、管轄が違うためブローダスに直接尋問できないSVUのチームが、周辺捜査や死刑執行の延期請願で、なんとかブローダスに近づこうとする。今回は死刑執行というバックグラウンドからか、演出も更に冷たい。刑事たちが操作方法について歩きながらぼそぼそと意見を交換するカットなど、リアリティがあってよかった。

今回コンビを組むのはステイブラー刑事と精神科医のホァン先生! 刑事の熱意で敵に切り込むステイブラーと、確かな理論と経験に基づいて敵の言動と行動を先読みするホァン先生。まるで『スタートレック』のカークとスポックだ。これは燃える。ホァン先生のサイコアナリシスは今回も冴えまくりだ。誘導尋問に対しブローダスが語り始めたその様子から彼がキレるのを予測し、ステイブラーに机から離れるよう促すシークエンスは秀逸。また、別の証人への尋問をあっさり切り捨て、彼の意見に従わず尋問を行ったステイブラーが何も得られず帰ってくる場面など、彼の魅力が満載だった。

ブローダス役のニック・チンランドは、軍人・警官・犯罪者しか役がないのではと思えるゴツい顔が特徴で、かなりの量のテレビシリーズにゲスト出演している。目立ったところでは『X-Files』で、もうちょっとスッキリした感じの異常犯罪者役で出てたと思う。