farsite / 圏外日誌

Gaaoline's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

根津『NZ Bar』のニュージーランドワイン

東京ニュージーランド料理探訪、第2回(第1回『ワカヌイ』はこちら)。山手線の内側なのに雰囲気は練馬っぽい、でもコ洒落たお店の多い、根津にある『NZ Bar』。ほんとうにニュージーランド・ワインしか置いてない、それも小さなワイナリーを回って買ってきた美味しいものを飲ませてくれる、筋の通ったワイン・バーだった。

NZ Bar website

f:id:debabocho:20140622214920j:plain

お店の壁にはご当地から訪れたワインメーカーのサインがたくさん。マオリ語の地名が混ざっているのがいかにも。ちなみにかなり暗くて雰囲気の良いお店なので、今回写真もぼんやり気味。張り切って19時ぴったりに行ったらまだ開いていなかった。

待ち合わせの人数がそろうまではワイン以外でと思ったんだけれど、ビールもNZの地ビールのみ数種という筋の通った構成。この日は Stoke の Gold と Amber が置いてあったのでそちらをいただいた。文字通りの色で、濃さもその色から想像できるとおり。

f:id:debabocho:20140622214921j:plain

食べもの

先にお酒よりフードのことを。最初にいただいた鮎のコンフィが絶品だった。メニューを見たときははてどんなカタチで出てくるのかと思ったけれど、現物を見てみれば納得。そりゃ1匹まるっとコンフィにするしかないわな。当然骨まで軟らかくなっていて、ワタもいっしょにまるっと食べられ、ホクホクと口のなかでほぐれ溶けていく。過剰なアブラっぽさも無く、ある意味塩焼きでいただくより純粋に、鮎そのものの味が楽しめる。

ニュージーランドでは18世紀に固有種のミナミアユが絶滅してしまっているので、現地にアユ料理は現存しない。このお店、アルコールはNZ純正だけど、食べ物はあまり地域にこだわらない模様。羊肉も肉料理としては無く(時期による模様)、写真のキャセロール料理に入っていた。名前も失念してしまったけれど……。

f:id:debabocho:20140622214919j:plain

ほかにいただいたのはアスパラガスのサラダとサルティンボッカ、それにパスタ。各皿のポーションは少な目だけど、なにしろワインを飲むことが主体だから、少しずつ取り分けて十分な満腹感。そうそう、ここにきて15年ぶりぐらいに食べたホーキーポーキーのアイスクリームも、とても香りが良く、美味しかった。

飲みもの 

いただいたワインは白1本、赤2本。どれも1本5000円程度の予算で、お店のかたに選んでいただいた、ニュージーランドワインの特徴をよくあらわすラインナップ。

白のチャートン(Churton)は、マールボロー産のソーヴィニヨン・ブラン。複雑な風味もあるんだけれど、それ以上に、ブドウらしい味と香りが際立って感じられた。

赤の1本目はシューベルトSchubert)。ワイパララ産ピノ・ノワール。グラスに鼻を近づけただけで、あっ、美味しいワインを飲んでいる、という気分になれる。ピノだけにゴクゴク飲めてしまうんだけど、複雑な甘酸っぱさが舌に残り、いいお酒を楽しんだという充実感がある。それ以上に、この生産者がドイツ移民で視力が弱く、アシスタントに現地の日本人生産者がついて作ったという漫画のような逸話が楽しかった。

2本目の赤は、ホークスベイ産のブレンド、アルファ・ドミュース(Alpha Domus)。こちらは酔いも回っていたので、しっかりしたワインだったとだけ。

 

早くから入って終電の時間までいて、一人当たり6000円。もうちょっと遅くに入って、グラス+1,2皿で軽く使うスタイルのほうがいいかもしれない。でも、何時間いても食事も飲み物も飽きず、またとても丁寧にお酒の説明をしてもらえるので、楽しさの絶えないお店だった。

ちなみに、お店の名前は「ニューズ・バー」と読む模様。ニュージーだけでなくネズもかかってるのかね。