雪の降った会津の東山温泉に宿を取り、タクシーで街場まで出てお邪魔した『會津蔵武』は、会津の日本酒をたっぷり楽しめるお店。こちらも東京でお勧めされて来訪。
お店は堀囲いのカウンターで、マスターのお話しを聞きながら利き酒ができる。マスターと呼んでいいのかどうかわからないけど、立て板に水のごとく流れてくるお酒の知識は、まさにマスター。
食べられる料理も、会津のものや、手作りのお酒に合うものが中心。
こちらのこづゆは豆麩がなくて、具も少し大ぶりのざくざくとしたもの。きくらげの存在感があって楽しい。上品な味付けなので、お酒の邪魔にならず胃があたたまる。
にしんの山椒漬。みっしりこりこりとした歯ごたえで少しもパサつきがない。こちらは完全にお酒のアテね。
いただいたお酒は坂下 曙酒造の『天明』中取り零号、会津美里町(旧高田)白井酒造の『萬代芳』秋あがりの燗、そして南会津 会津酒造の『山の井』黒。お燗は温度計でしっかり図って、温度によって変わる味を見極めてだしてくれます。山の井は冷で飲んだけれど、手で温めるだけで風味がかわるそう。
なお、日本酒は大好きなのだけど、味については一合一会なので(記憶力がないので)詳しいことは申しません。ぜひ飲んでみてください。最初の天明は、お腹がすいていたしスッキリ系がそれほど好きではないので、甘めのものを、とお願いた記憶が……(やっぱりよく覚えていない)。
クラシックなおでん。これでお腹がふくらむ。
郷土食を食べてきたなか、はっと目覚める肉のおいしさだったのが、この手作り焼売。ぽん酢でいただいた。
会津のお酒の水先案内所的な意味合いもあるこのお店。席数が少ないぶん、おちついて日本酒を楽しむことができる。何度も通って学びたくなるお店でした。また会津を訪れる機会があれば、ぜひ。