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Gaao Line's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

札幌 - すすきの 『AKI NAGAO』のフレンチ

北海道は新幹線が繋がってから旅行でこようと思っていたのに、仕事が入って思いもかけず飛行機で初上陸、2日にわたって郊外のマックスバリュのフードコートで食べることになってしまった。情緒もなにもあったものじゃない。2日目の夜にひとりで札幌駅近くのホテルで解放され、そのままふて寝するのも癪だったので、思い切って食べに出ることにした。すすきのの交差点のすぐ近くにある『AKI NAGAO』。

 

ぐるなび - aki nagao(アキナガオ)(札幌すすきの/フレンチ(フランス料理))

 

幸運にも予約なく入れた。とりあえずエネルギーが欲しかったので、食前に珍しく甘いもの、アーモンドのリキュールをいただく。それからグラスで飲める白をとお願いしていただいたのは、このビアンコ・デイ・ムーニ。

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すきっ腹に甘いリキュールの後で多少舌も馬鹿になっていたのか、グレープフルーツジュースのようにいただけてしまった。素で飲んだら酸味がかなり感じられたんじゃないかと思う。

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前菜はアスパラに、オレンジを混ぜたドレッシング。2日間待ってやっと北海道らしいものが食べられる。本当の旬にはあとほんの少しだけ待ったほうが良いと聞いたけど、ぽくぽくと歯ごたえもよく食べられた。

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鹿肉のパテにベリーのマスタードソース。みしみしと密度感のある食べ応えが、ふだんのパテとは違っていて嬉しい。付け合わせのマッシュルームも好き。意外と生でキノコを食べる機会って少ない。 

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中標津というところで採れたというキクイモという芋とオマールエビのスープ。キクイモって最近の甘みの強いジャガイモかサツマイモのブランド名かと思ったら、調べてみるとれっきとした独立したキク科植物の塊茎。ヤーコンやゴボウに近いのね。甘味にわずかな土っぽさがあり、エビもしっかり存在していて、とても楽しめる味。上にスライスして揚げたものが、ハコベの葉とともに乗っている。

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メインはカロリー重視で三元豚。こちらも密度感のある肉で食べ応えがあった。こしょうの実がアクセント。 

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お酒は赤と白をもう一杯ずついただいて、 デザートはこのとおりたっぷりのロールケーキ。 もう少し控えめな選択にすればよかった……。チーズも少し齧って、楽しんだ実感のある夜にできた。終わってみればかなりの満腹感、お酒4杯にして支払いはぴったり1万円程度。よしよし。

すすきのから札幌駅の距離感がわからないので、歩いて帰ってみる。この日は6月にしてもことさら寒く、東京なら2月の終わりごろと言ってもいいぐらいの体感気温。でもまあそれも北海道らしくていいやと、閑散とした電波塔の前を歩きながら思った。翌日知ったんだけど、みんな地下道を歩くんですね、北の人は。