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farsite / 圏外日誌

Gaaoline's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

セルフリッジ 英国百貨店 シーズン1: 海外ドラマ全話レビュー

海外ドラマ ジャンル:歴史

Twitterを使った、英国ドラマ『セルフリッジ 英国百貨店』(原題: Mr. Selfridge)おおよそ140文字エピソードガイド&感想、シーズン1(全10話)。

あらすじ

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1909年のロンドン。米国から移住してきた実業家ハリー・ゴードン・セルフリッジは、その中心部ウェストミンスターに、彼が社長を務めるセルフリッジ百貨店を開店させる。彼は進歩的で奔放な女性貴族レディ・メイ・オクスリーの支援を受けつつ、これまでの英国にはなかったビジネスアイディアとスピード経営で、次々と成功を収めていく。

活力にあふれ笑顔を絶やさない、誠実な実業家ハリー。だがハリーには、幼少の頃彼を捨てた父親のトラウマがあった。彼の妻ローズは4人の子供を育てながら、ハリーの母ルイスとともに彼を支えていく。しかし、若き画家ロデリック・テンプルとの出会いが、ローズを泥沼の不倫に引き込んでしまう。一方ハリー自身も百貨店のイメージガールに採用したダンサー、エレン・ラブと関係を持ち、混乱は深まっていく。

そんな社長一家の内情をよそに、セルフリッジ百貨店は、個性的だが有能な多数のスタッフたちに支えられ、ビジネスを成長させていく。堅物の人事責任者グローブ、小心者だが意外と柔軟な経理責任者クラブ、お喋り好きな売り場スタッフのキティとドリス。彼ら彼女らにもまた、それぞれの喜びと苦悩があった。

なかでもハリーに見いだされアクセサリー売り場に採用されたアグネス・タウラーは、売り場の責任者マーデルのもとで成長し、憧れのクリエイティブ・ディレクター、アンリ・ラクレールとともにデザイン業務を行うまでになる。しかし彼女の人生もまた、厄介な父親にかき乱されることになる。

ハリーを中心に、様々な人間模様が交錯するセルフリッジ百貨店。果たしてその成功は、とどまることなく続くのだろうか……?

全話レビュー

1-1

セルフリッジさん綱渡りで百貨店をオープンするの巻き。まずはキャラのお披露目をかねて、百貨店の企画から開店までを流れるように描いていく。セルフリッジさんの押せ押せキャラが抜群なので、周りに不安げなキャラを配すだけでドラマになってる。★★★

1-2

セルフリッジさん飛行機で一儲けの巻き。飛行機野郎ブレリオ来店。彼の止まらないセリフと快活な音楽にリードされ、群像劇が前に進んでいく。そのリズムが楽しい。様々な問題を笑顔で切り抜けた彼の最後のセリフは強烈。ドラマの先行きに嗜虐的な期待すら覚えてしまう。★★★

1-3

女難の相だよセルフリッジさんの巻き。百貨店1階に新設する化粧品売り場の顛末を軸に、本作の真の主役たる女たちの人生模様、男たちとの関わりを描く。したたかに生きる女あり、逆境から成功を掴む女ありの充実したコラージュ。作品のリズム感が活きてる。★★★★

1-4

嫉妬の嵐だよセルフリッジさんの巻き。バレリーナ パヴロワ来店。店の宣伝モデルの座を追われ嫉妬する愛人、成功する娘に嫉妬する酒浸りの父親、夫への信頼に嫉妬する間男。様々な嫉妬がセルフリッジの周りに渦巻く。彼自身は蚊帳の外なのが物語構成の妙。★★★★

1-5

セルフリッジさん地獄への大暴走の巻き。セルフリッジ夫妻の痴情のもつれは最高潮となり、テンポ良い演出リズムのままネガティブな方向に突っ走る見事な恋愛崩壊劇。そんなシナリオの息抜きに入る、唐沢潤が声を演じるレディ・メイの存在感が素晴らしい。★★★★

1-6

女性参政権だよセルフリッジさんの巻き。全編昏睡状態のセルフリッジ氏。彼の不在を埋めようと隠れた実力を発揮するもの、矮小さを見せるもの、全員が主役という構図がより鮮明になる。その全員の動きに透過される形で、大きな時代の波が表現される。上出来! ★★★★★

1-7

降霊会だよセルフリッジさんの巻き。小説家コナン・ドイル来店。昏睡からの復帰し元通りのセルフリッジ氏と百貨店。ドイルが彼の秘密に一石を投じるが、まだ大きな波紋には至らず、終盤も盛り上がりは少ない。吹き替え版は台詞がこなれ調子が上がってきた。★★

1-8

大安売りだよセルフリッジさんの巻き。安売り王ウールワース来店。彼に触発され、アイディアを出し合いバーゲンセールの仕組みを作っていく展開。安定した楽しさ。夫婦の問題の再燃を暗示させる終わりは巧妙。レディ・メイの吹き替え唐沢潤の演技が際立つ! ★★★

 1-9

セルフリッジさんと従業員の死の巻き。北極探検化シャクルトン来店。従業員の自殺がセルフリッジに影を落とす。オープニングは印象深く、脚本はゲストと絡めきれいにオチがつき、店の中で複数のキャラが行き交う楽しさは今回も十分。が、何か物足りない。★★★★

1-10

セルフリッジさんの栄誉と孤独の巻き。国王エドワード7世来店。王の時代がかったセリフが巧く楽しい。一方それが契機で引きおこる大きな転落は、それまでの伏線の集大成といった感。セルフリッジ氏とその妻の心の機微がよく現れてる。★★★★

 

まとめ

全話レビュー後、記載します。

メモ

8話 セルフリッジと同じ米国人事業家にしてライバルの低価格百貨店の主、ウールワースは、実在の実業家ウールワースそのものとして描かれている。劇中セリフにあるニューヨークに彼が建てているビルとは、現在もマンハッタン ダウンタウン地区にあるウールワース・ビルの事。

レビューリンク

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