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Gaaoline's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

食い意地: 十三 ねぎ焼き『やまもと』

大阪の福島でひとしごと終えて、まあ飯食っていこうとなる。ひとりが大阪人なので美味いところをと訊くと、高校までしかいなかったけど、ねぎ焼きなら、ということで、タクシーで橋を渡って十三というところへ。タクシーを降りると目の前が風俗の案内所だった。ここはどう見ても飲食店より風俗店のほうが多い。それもド直球の。高校時代にここに遊びにきてたんか……。

ねぎ焼やまもと本店 

ネギ焼きやまもとはそこに2店あった。本店らしい方に入る。カウンター席で、同じ出張帰りらしいサラリーマンと地元のおっちゃんおばちゃんが混在してる。ほんとに人気店なんだな。お持ち帰りの注文も多い。あまり長居するタイプの店じゃない。3人で牛スジ、牡蛎、ブタの3枚を頼む。

焼き上がりまでは意外と時間がかかった。鮮やかな卵黄の筋が見えるぐらいざっくり合わせられた溶き粉を、おおきな鉄板に薄く張り、青ねきをどっさり、またじゃぶっと溶き粉をかけて焼く。ブタは肉より脂身の多い三段バラをぺろんと一枚。焼き上がるとソースをさっと塗り、さらにレモンをぎゅーっと絞る。できあがった3枚は、それぞれ3等分に切り分けてくれた。ちょっとしたサービス。

口に入れると、ほっこりと軽く、柔らかい。口のなかでほくほくと転がる。ネギの青臭さは抜けていて、でもくたっとしていない新鮮な歯ごたえと香りがある。東京で食べるお好み焼きを想像していたら、ぜんぜん違う、こってりもせず、軽すぎもせず、ちょうど良い。さくさくと口に入っていく。なにより、ソースとレモンが利いていて、びっくりするほどさっぱりした後味だ。これはうまい!

3種類を堪能して、2件目に。十三はとおりひとつ変えると、ふつうのアーケード商店街だった。駅前にあったおでんと魚の店に。ここも別に期待したわけではなかったけれど、真鯵の刺身やわかさぎのてんぷらが思いのほかおいしくて、楽しかった。新幹線ぎりぎりで帰る。