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Gaao Line's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

食い意地:新宿御苑前『せお』の天せいろ

 晴れた土曜日のひる。新宿での用事も終わって気分が良かったので、御苑まで足をのばして蕎麦を食べることにした。中に入らなくても、新宿御苑沿いの道は陽が良く差し込んで気持ちいい。

入ったお店は大木戸門のちかくの裏通りにある『せお』。ほとんどカウンターだけの小さな店で、入ったときは割烹かお寿司屋さんなのかと思った。じっさい夜は割烹になるようだけど。日替わりランチはもう終わっていたし、このところあまり食べ物にお金をかけてもいなかったので、少し高めの天せいろ、2千円。小さなグラスビールもつけてもらった。

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天ぷらにエビが2本はいってると、「ああ、2千円だなあ」と思ってしまう。貧乏性だ。小ぶりのシバエビだから、揚げた頭も添えられていて、シャクシャクと食べられる。アスパラガスがとても巧く上がっていて、穂先から根のほうまで、ちょうどいい歯ごたえ、ちょうどいい温かさ。小ぶりの白身魚はアナゴでもコチでもなくタイの切り身。こちらもふんわりと揚がっていた。揚げ物にはフキノトウも入っていて、もうこんな季節になってしまったかと思う。

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蕎麦は歯ごたえのある切り口。片口に入ってきた蕎麦湯は、甘酒か糊かというとろりとしたもの。これを蕎麦猪口にとぽとぽと落とすと、本当にちょうどいい混ざり具合になる。つゆが最初からお猪口に入ってきたのは、この分量も考えてのことかしら?

西口や歌舞伎町の喧騒から離れて、御苑前はちょうどいいお店が多い。ここもそのひとつ。おいしかった。