farsite / 圏外日誌

Gaao Line's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

麻布十番『ワカヌイ』のニュージーランド料理

ひょんなことから、ニュージーランド料理の店に連続して行くことになってしまった。第一弾は麻布十番にある『ワカヌイ』。カジュアルだけれどベースラインの高いお店で(場所柄を考えれば安いほうか)、NZ産のかなり良質な食材を料理して出してくれる。店の雰囲気も余裕があってイイ。 

お探しの店舗のページはありませんでした

f:id:debabocho:20140615015316j:plain

ランチだったので、プリフィックス・コース(2,300円)をお願いして、追加でラムチョップ、それにグリーンマッスル(ムール貝)をいただいた。最も印象に残っているのも、この2品。

ラムチョップはスターターなので小ぶりのもの。焼き加減もスパイスも絶妙で、柔らかくぺろっと食べられお腹を刺激する。400円でコレはすばらしい。

マッスルは国内ではあまり流通していないというコロマンデル産。コロマンデルはオークランドからも近く、現地に住んでた頃、友人が潜って取ったものを時折食べた記憶があるけど、こちらは養殖されたもの。天然品より身も大きく味もしっかりしてる。管理された環境の良い養殖場で育つからだろう。

このマッスル、生のものを空輸するんだそうだ。現物を見せてもらったけれど、レトルトパックのような袋に入っている。この状態で10日間生きてるという。さすがの生命力の強さだ(代謝ができず痩せてはいくだろうけど)。

f:id:debabocho:20140615015731j:plain

プレフィックス・コース、前菜はキングサーモンのマリネを選択。ポーションは少なめで、オリーブオイルの香りが際立っている。前菜のチョイスにはラムのたたきなんかもある。スターター、前菜、メインとすべてラムで揃えたコンボなんてのも面白いかもしれない。

f:id:debabocho:20140615020026j:plain

シンプルな葉物野菜のサラダボウルに続いて、メインに選択したのは牛リブアイステーキ200g(追加500円)。ニュージーランド産かつ熟成肉ということで、なんとなくギューっと締まった濃い赤味を想像してたけど、案外日本人好みというか、サクサクと食べられる。ただ前菜とのポーションの差がすごく、食べ終わってみれば、120gの牛フィレでも十分だったかな、と思った。こんどはメインもラムにしてみよう。

ワインリストも当然ニュージーランド産。白はソーヴィニヨンのリマペレ(Rimapere)、赤はピノのトーテム(Totem)を選択。リマペレは甘い香り、スッキリした飲み口で楽しく飲めた。トーテムは……まあ酔いも回ってたしな。

デザートにはNZおなじみのホーキーポーキーもあったけれど、個人的に思い入れのある味のアイスでもないので、チーズのムースをいただく。トータルでひとり6,000円ほどの食事だった。

 

味もさることながら、お店のレイアウトが素晴らしい。地下だけれど吹き抜けのテラスがあり明るい。フラットでテーブル間隔も広く、とても開放感がある。ランチは子供連れでも問題ない感じ。これってまさに、オークランドのパーネルやノースショアあたりのお店をブラッシュアップした感じ(15年前の記憶だからあいまいだけど)。昼から楽しく酔える、いいお店だった。