farsite / 圏外日誌

Gaao Line's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

『コングレス 未来学会議』 / 『泰平ヨンの未来学会議』: 自由意志とはなにか

『コングレス 未来学会議』は、原作の『泰平ヨンの未来学会議』を驚くほど忠実に映画化している。主人公は独り者の宇宙飛行士、泰平氏から、女優ロビン・ライト(本人役!)に変えられているし、ほぼ全編アニメーションになっているけれど、レムの描いた世界…

Kinde Paperwhite(ニューモデル)2013 - 闇の左手より重く、しあわせの理由より軽い

初めて買った読書端末。重さは文庫本より軽いのに金属的な重量感がある。読書感は十分で、読み慣れたSFから読み始めたせいか違和感なく移行できた。

『異星人の郷』 読書感想

年末だし、ちょっと時間ができたんで、もっのすごく久々に、最近読んだり観たりしたものを書いていこう。 感想 中世ドイツの村に墜落した異星人と村人とのと、彼らの存在を現代から解き明かしていく学者たち。久々に心引かれる設定で読み始めたが、期待以上…

『ベガーズ・イン・スペイン』 読書感想

“ベガーズ”って何のことだろうと思ったら、乞食(beggar)のことだったのね。カタカナで書かれるとなんか高尚な言葉にみえてしまう。そういえばニュージーランドでは、誰かに向かって悪態をつくとき「バガ!」と言ってたけど、あれも beggar の音変化だった…

『超弦領域』 読書感想

2008年日本SF傑作選。別に酔ってるわけでもないけど、書きたいことをかいちゃおう。 『ノックス・マシン』ミステリの事に通じてなくても、まっとうに面白かった。観慣れた/読みなれたタイムトラベルネタでも、ちゃんと説得力のある文章を書ける人の手にかか…

エンディミオン

あーちくしょう。買いなおしてしまった『グリーンマーズ 下巻』。1000円以上すんねんであれ。今週はもうテレビブロス買うのも無しじゃ! てなわけで某ターミナル駅の巨大書店でいまだ平積みされているグリーンマーズ上感3冊の隣りがぽっかり開いているのを…

ダイアモンド・エイジ / あ・じゃ・ぱん! / 摘録 鸚鵡籠中記

買ってしまった。 カネがロクにないのに、スティーブンスンの『ダイアモンド・エイジ』の単行本定価3,000円を。だって前作『スノウ・クラッシュ』も単行本で買っちゃったし。んですっげー面白かったし。だから新作待ちに待ってたわけだし。 で、感想。うー実…

土田世紀

前々から思ってるのだが。 『編集王』などで知られる漫画家の土田世紀というかた。あのペンネームは「膣だ性器」というダジャレから採っているのではあるまいか。 最近その疑念がことに強くなってグーグル検索などをしてみたものの、こんなに単純なダジャレ…

個人的読書史上最大の危機(変革への序章、タクラマカン等)

図書館に行ったらたまたま昔書評で見て読みたいなあ思てた本があったんで借りてきたが、4時間後に返してきた。無理だ。今の私にこれを読むのは。まずいま目の前にある『変革への序章上・下』(ブリン) 『タクラマカン』(スターリング) 『グリーンマーズ…