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Gaao Line's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

食い意地: 練馬『法師人』の山菜天せいろ

だらだらと過ごす連休の1日だけれど、昼食ぐらいうまいものを食べようと、散歩がてら『法師人(ほうしと)』へ。

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環状七号線と豊中通りの交差点には、銀座の名店『明月庵 田中屋』があったのに、数年前、訪れる前に撤退してしまった。周辺にはもう2店、集まるように、美味しいそば屋がある。ひとつが『ふる井』、もうひとつがこの『法師人(ほうしと)』。

店は環七の東側、すこし入った住宅街にある。民家を改装したスタイルで、畳敷きの居間でいただくスタイル。ランチから一品ものが豊富で、日本酒も出してくれる。

お酒にはヒューガルデンのビールを選んで、突き出しのめかぶをいただく。上にちょこんととろろが乗っていて、ぱくっと食べると柚子の香りが当たり、そのあとわさびが来る。茗荷やオクラも入っていて、なかなか凝った味。

自家製の燻製で、玉子ができたというので、それを。

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からしを乗せて、ネギと一緒に半分をぱくっと食べる。緩やかな黄身の歯触りと、ネギのシャクシャクした感じが楽しい。

調子に乗って、山芋の磯部揚げと、鴨ネギを。

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蕎麦屋にある山芋の料理が好きで、どの店でもなるたけ頼むようにしている。揚げて出してくれる店が多いけど、それぞれ個性がある。ここのは一口で食べれて、パリっと揚がった海苔と、小ぶりながらなめらかな山芋のまじりあう歯ごたえがたまらない。以前から、来るたびにたのんでいた。

これもメニューにない、季節の山菜蕎麦。

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もう5月だから、さすがそろそろ味が過ぎてきた頃。タラの芽は苦味にとげがあり、ウドは筋が強い。山椒の葉が、すっと香ってとても良かった。蕎麦は“ほうしとそば”。太目というほうではないけれど、角があり、とろっと蕎麦の香りがする。蕎麦はかなり大盛りで、ゆっくり食べていると乾いてきてしまうほど。さくさく食べて、おなかいっぱい。

夜はいつも予約が必要なお店だけど、きょうは昼間だったし、市街地の店ということもあってか、お客さんには作業着で来る建設業のおじさんとかも多かった。こういうところで美味しい蕎麦が食べられるってのも、幸せな職場環境だな。