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Gaao Line's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

2020-01-01から1年間の記事一覧

『テネット』 - 2時間半で英雄譚を完成するには、という話

久々に入った映画館で「観劇後の感想がトリビアや謎解きだらけになるのなら、それは物語映画としては失敗じゃないかなあ」なんて不遜なことを考えながら『テネット』を観ていたのだけど、ラスト、ロバート・パティンソンが語るシーンで、隣の席からすすり泣…

フォー・オール・マンカインド シーズン1: 海外ドラマ全話レビュー

Twitterを使った『フォー・オール・マンカインド』シーズン1、おおよそ140文字全話エピソード・ガイド&感想(全10話)。 あらすじ 1969年。すべてが変わった。ソビエト連邦が人類初の月面有人探査を果たし、NASAとアメリカ合衆国の宇宙開発は更なる開発と競…

ロケットと公民権

土曜日の朝。観る番組もないからとHuluライブでCNNをつけると、全米各地でデモが始まろうとしていた。 ミネアポリスでの警官によるジョージ・フロイド氏の不当な拘束・殺害により、昨日、ミネアポリスでは大きなデモと暴動が起きた。そして2日目の夜が来よう…

世田谷界隈おいしかったテイクアウトフード

パンデミックによる非常事態宣言から2か月。世田谷界隈のお店がやっているテイクアウト/テイクアウェイメニューも、だいぶ食べることができた。おいしかったメニューを残しておく。なお、ここでいう「世田谷」とは世田谷区の中の世田谷、世田谷線世田谷駅界…

もしもスター・ウォーズ 最終三部作をゼータガンダム時代の富野由悠季が作ったら?

新型ウイルスのパンデミック対応で、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のレンタル配信が国内でも早々と始まった。たいへん苦労したのだろうと思しき脚本のツボを理解しようと、自分で梗概を書きつつ観ていたのだけれど(趣味なんです、梗概書…

『永遠のソール・ライター』展 雑感

ソール・ライター展の冒頭解説にもある「シュルレアリズム的」という評価と、「見たもんを撮ってる」という本人の言葉、どう両立するのだろうと思っていたのだけれど、ははあなるほど、鏡とガラスか。 シュルレアリズム”的”、キュビズム”的”という評は、そも…