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farsite / 圏外日誌

Gaaoline's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

海外ドラマ:スタートレック ヴォイジャー:おおよそ140文字全話レビュー シーズン1

海外ドラマ ジャンル:SF ジャンル:宇宙 スタートレック

スーパー! ドラマTVでのなんどめかのヴォイジャーベルト放送で、ついに決意した。いままで10年海外ドラマ関係のWeb日記をつけて一度もできなかったことをやる、と。全話レビューだ。しかも点数までつけてしまう(5点満点)
これが可能になったのは twitter のおかげだ。140文字という制限があれば、文章をいやでもまとめなければならない。逆に書くことが無い駄エピソードでも、なんとか文字をうめなければならない。さて、最後まで遂行できるか?



1-1,1-2『遥かなる地球へ(前後編)』
対立するふたつの組織が異郷へと飛ばされ、協力して故郷に還る道を歩み始める。物語のベースがよく理解できる好シナリオ。各キャラの背景もよく描かれ満足度が高いが、組織対立の葛藤描写は少し薄いか。内容以上に、オープニングの映像美だけで満足感がある。★★★★


1-3『ブラックホールからの脱出』
事象の地平面の内側の特性を扱ったハードSFよりの素材で、解決方法はST物理学全開。ディープなファンには楽しいが、それ以外の視聴者は混乱するのでは。実質第2話としては主要キャラの個性も見えずもどかしい。★★


1-4『24時間の過去』
いきなり2話連続で分かりにくい時間旅行パラドックスを扱うのはシリーズ構成に難あり。シナリオも驚きに欠け、時間を密室に仕立てた脱出/救出サスペンスにしたかったらしいが盛り上がらない。最後の時空補正オチも演出が足りず説明不足。★★


1-5『盗まれた臓器』
スタートレックらしい倫理ネタだが、前回に続きシナリオの肉付けが薄すぎる。SFXの見せ場はただ見せただけという感じだし、奇病を患った異星人の倫理的葛藤の掘り下げは薄すぎ。ラストの「肺移植技術」も説得力が無く、これまでの展開はなんだったのかと。★★


1-6『星雲生命体を救え』
TNG6-7シーズンのエピを第1シーズンから見せらた印象。薄いシナリオが、本筋と繋がらないキャラ同士のゆるい掛け合いで水増しされている。まだキャラの馴れ合いで楽しめる段階じゃない。SFXがビデオ合成っぽいのは懐かしいが良い事じゃない。★★


1-7『ワームホールの崩壊』
スタートレックらしい良エピ。故郷に還るという明確なテーマに沿って、メンバーが知恵を絞るのは見ていて心地よい。SFアイディアも判りやすく、かつ捻りを利かせてシナリオを面白くしている。サブプロットも味がある。★★★★


1-8『殺された者の記憶』
推理モノのパターン。退屈になりそうなところ、艦隊戦アクションを絡めてきたところが少し面白い。ただ肝心の死者の記憶を覗くというアイディアを活かしきれておらず、SFである意味が薄い。ラストはチープすぎる。★★


1-9『来世への旅』
キム少尉主役の異文明交流エピ。絶対的な宗教的価値観を持つ人々が信仰を失ってゆく過程から我々の倫理を問い直すわけだが、登場人物が状況に翻弄されるだけで物語としては盛り上がらない。冒頭の設定も活かされず、キムの帰還方法も安直。もう一捻りほしい。★★


1-10『転送4万光年』
違法な手段を取っても地球帰還のツールを手に入れるべきか。異文明との対立に加え、旧艦隊クルーと旧テロリストメンバーとの融和と倫理感の葛藤もあり密度が濃い。やはり地球帰還に繋がる物語だと劇に緊迫感が出て、ヴォイジャーらしさが際立つ。★★★★


1-11『裏切り者』
セミレギュラー、セスカを中心にシリーズが大きく動く。シナリオ展開には驚きが薄いが、各キャラの個性が固まってきて、掛けあいが噛み合っている。特に前話からバルカン人のキャラが際立つようになった。横流しの品に相手の文明の窮状が見えて胸を打つ。★★★


1-12『英雄伝説
ドクター主役のエピ。スタートレックに登場する人間以外のキャラは、その振る舞いから逆に人間性を示唆する役割を負い、そこにSFの面白さがある。しかしこのエピはドクターの単調な冒険譚に終始して、プログラムである彼の個性がいまいち見えてこず、余韻が薄い。★★


1-13『幽体離脱』
なんでこんな非科学的な邦題を、と思うが実際スタートレックで精神が肉体を出る話は多すぎる。TNGでも観たような話という印象がぬぐえない。オチが微妙に納得感がないのも同じ。ただ本編はサスペンスとしては一工夫してあり盛り上がる。★★★


1-14『二人のトレス』
設定は無理ありすぎだし、異星人のハーフというトレスの特殊な設定ありきのエピだが、人間のアイデンティティを問うSF作品として面白い。セットも音楽も一貫性があり叙情的な物語を盛り上げる。SFX的にもレベルが高い。★★★★


1-15『殺人兵器メトリオン』
ずばりヒロシマをモチーフにした、被害者と加害者の葛藤の物語。SF的な設定を背景に科学と戦争との関係を描こうとした意図は感じられるが、テーマが重いだけにシナリオ展開も演技も薄っぺらく感じられ、深く感情移入するところまで至らない。★★★


1-16『バイオ神経回路』
元テロリスト・クルーとの融和を通してトゥボックの成長を描くエピだが、セスカ編のようにシリーズシナリオに響くことも無いボトルショー。シナリオはそれなりに盛り上がるがいまいち驚きがなく、またゲストキャラの掘り起こしも薄く、厳しい。★★



シーズン総合スコア:41★/75★(100点換算=55点)