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ER 緊急救命室:第13シーズン 19話『家族に事情あり』

『ER』としては普通のエピソード。とはいえ、『家族に事情あり』(原題:"Family Business")のタイトルどおり、複数のストーリーが「家族」という共通のテーマで語られている構成はさすがにキチンとしてる。アルメニア人の兄弟オチはよかった。

しかしアルメニア語で口喧嘩の演技ができる顔の似たハゲ中年の役者がふたりもいるって、アメリカの役者の層の分厚さは、脅威というかもはやミステリー。日本語版のアルメニア語パートは、さすがに原音トラックを使ってるのかと思ったら、どうも吹き替えも立ってた模様。確かに日本語音声とミックスしてるところもあったしなあ。最初のシーンは原音利用だと思ったんだが、実は全シーン、日本人の役者が口真似でアルメニア語喋ってたのかしら? どっちにしろ凄いわ。

今回の見せ所は、アルツハイマー老人の演技。元の役者も素晴らしいが、吹き替えの辻村真人(『スター・ウォーズ』旧ヨーダの声)がまた素晴らしかった。家族との別れに直面した老人が搾り出す声には、胸を絞めつけられる思い。

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