読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

farsite / 圏外日誌

Gaaoline's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

極上の政治コメディとしての『シン・ゴジラ』

シン・ゴジラは、怪獣を生々しいほどに恐ろしい存在として描いている。だからこそ、その一方で圧倒的にポジティブなキャラ、そして笑いを作る必要があったんだと思う。実は脚本はエンタメの教科書的だし、その笑いは、物語の大きな葛藤をあぶりだすものにな…

マネーモンスター

韓国映画『テロ、ライブ』は、ラジオニュースのキャスターが生放送中に爆弾を仕込まれ、犯人と丁々発止のやりとりをしていくワン・シチュエーションの映画だった。『マネーモンスター』はこれとほぼ同様のシチュエーションなんだけど、ここに金融を絡めると…

教授のおかしな妄想殺人 - いつものウディ・アレン映画

ウディ・アレンの映画って、観に行くまではすっごく億劫で映画館で観なくてもいいんじゃないかなと思うんだけど、観終わると、ああ、観てよかったといつも思う。 今回は鬱になった教授と彼に惚れた女子大生の、殺人のお話し。前半はアルコールのにおいが感じ…

デッドプール:ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドが素晴らしかった。

たいへん下品なスーパーヒーロー(ヒーローじゃないか)が要所々々で観客に語り掛けながら愛を貫く良い映画だったんだけれど、観終わって肩がこらなかったスーパーヒーローものって何年ぶりだろう! 21世紀に入ってからこのかた、大作ヒーロー映画を観るたび…

ズートピア - 動物アニメの超変化球。差別と社会、政治を描くSF映画

様々な動物たちが入り乱れて楽し気な『ズートピア』。ふたを開けてみたらこの映画、ものすっごい変化球だった! 犯罪捜査ミステリから、なんとハードな差別問題を描き出す。そしてこれ、れっきとしたSF、思考実験としてのSFなのだ。 なにがSFって、そもそも…

『ベター・コール・ソウル』シーズン1感想

『ブレイキング・バッド』のスピンオフである『ベター・コール・ソウル』。スピンオフは大ゴケすることも多いので、おっかなびっくり観始めたんだけれど、いやびっくりした。これ、オリジナルシリーズよりも好みだ。ジミーというテレビの向こうのダメ人間に…

『フラーハウス』 - ただの懐古と思ったら、この設定は巧い!

Netflixでおそるおそる観た『フラーハウス』。第1話を見終わったところで、思いがけず感動している自分に気づいた。懐かしさにじゃなくて、新しい設定の妙味に、だ。 新世代の物語 番組のテイストは、20年前と一部も変わらない。よくぞここまで大胆に「懐古…

キングスマン:格差社会の怨嗟を込めたからこその傑作

ある意味すっごくしんどい映画だった。傑作であることは間違いなくて、とってもフザけた内容で、スタイリッシュに描かれたスパイアクションだ。だけど、その毒に満ちたファンタジーは、劇中挿入される現実のイギリス下層社会に鬱積している感情の発露だ。イ…

映画感想『悪いやつら』 ほんとうに悪いだけの、素晴らしい映画

韓国のやくざ映画。90年代という意外なほど近い時代、釜山で、やくざが生きる風景を描く。もうこれぞ韓国映画! といった暴力映画。 “良さ”がないやつ まあヘンな映画といえばヘンな映画なんだ。全編ずーっとダラダラ、やくざと、やくざになり切れない小悪い…

『ハングオーバー』 映画感想

感想 ゴールデングローブ獲ったっつうストレートなコメディ映画。これは感想が書きにくい! だってほんとうに、単に“面白い”だけの映画だから。男の友情だ真の愛だを無理繰り見出せないこともないが、んなモンはおまけだおまけ。これは映画というよりテレビ…

海外コメディ: マイネーム・イズ・アール 2-23『審判の時』(シーズン2 最終回)

低学歴低所得低モラルのダメ人間アールが、“カルマ”を落として更正しようと奮闘するコメディシリーズ。ラフトラック(笑い声)の入らないシチュエーションコメディだけど、今回は久々に腰が抜けるほど笑った。 ――トラック泥棒をしくじりでメキシコでほとぼり…

海外ドラマ: アグリー・ベティ シーズン2 最終回『明日へのジャンプ』

やっぱりこの絵づくりは凄い! 実は久々に観たこのエピソード、屋外で野球のシーンがあるんだが、芝生の緑や空の青、遠景の金色に照りかえる超高層ビルの質感が、まるでおとぎ話の絵のように輝き美しい。どうやって撮ってるんだろ? そういうフィルターがあ…

アリー・マクビール 4-21話

おっ。久々に観た『アリー マイラブ』(アリー マクビール ep.#4.21 "Queen Bee")にクリスティン ラーティが出てる。フェロモン出しまくりのナチュラルボーン女王バチという役だったが、このヒト1950年生まれなんだよなあ。ダイアン・キャノン以上にイイ感…

『アリー my Love』 海外ドラマレビュー - キュートなだけじゃない!

ディヴィッド・E・ケリーは、『ピケットフェンス』『シカゴホープ』の原作者/脚本家である。『ピケットフェンス』なんて知らないし、『シカゴホープ』ってあの『ER』のパクリのヤツでしょ? なんて思ったら、バカヤロウッ、どこに目ェつけてんだっ! いや、…