farsite / 圏外日誌

Gaaoline's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

ジャンル:サスペンス

映画『パトリオット・デイ』 - 真実の物語、偽物は誰だという話。

観終わって調べてみて、びっくりした。これ、M・シャラマンの『シックス・センス』並みの叙述トリック作品じゃないか。ボストンマラソン爆弾テロ事件を、状況も登場人物も現実に極限まで近づけて描いているのに、肝心のあるものだけが、現実じゃない! いや…

映画『ローガン』:殺しすぎではという話。

2000年から続いたX-メンシリーズ*1。その事実上の締めくくりとなる作品が、まさかの外伝だと思ってたこの『ローガン』。とにかく泣けるわけだ。あらゆるシチュエーションが。 あらすじ 時に2024年。21世紀初頭のミュータントの発生はすでに過去のものとなり…

ウエストワールド シーズン1 - 観ていた景色が崩壊するアンドロイド・サスペンス

Huluで配信中の『ウエストワールド』は、1983年に公開されたマイケル・クライトンの同名映画を翻案した作品。いまの時代、人工知能テーマなんてよっぽど巧く描かないと白けるだろうと思うんだけど、本作はサスペンスとしての仕上がりが凄まじくて目が離せな…

レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー シーズン3: シーズンレビュー&おすすめエピソード

レイ・ドノヴァン 第3シーズン 各エピソードガイドはこちら。 farsite.hatenablog.com レビュー 『レイ・ドノヴァン』はその世界観に強い一貫性を持ったシリーズだけれど、毎シーズンけっこう趣向を変えてくる。今回はフィニーという大きな存在が、非常に大…

レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー シーズン3: 海外ドラマ全話レビュー(ジジイ中心)

Twitterを使った『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』シーズン3、おおよそ140文字全話エピソード・ガイド&感想(全12話)。 本シリーズはジョン・ヴォイト演じるミッキー・ドノヴァンのキャラが最高すぎるので、文章を更に140文字追加して彼の見せ場も書き…

ザ・ギフト - すごいレベルでの逆転劇!

これはすごかった! 心理サスペンスか、いやひょっとして超自然的なホラーなのか、予告編を観て楽しみにしていたんだけど、そうか、こうきたか。厭で怖くて楽しい映画なんだけど、この展開は……! あらすじ カリフォルニアに越してきた妻ロビンと夫サイモンの…

マネーモンスター

韓国映画『テロ、ライブ』は、ラジオニュースのキャスターが生放送中に爆弾を仕込まれ、犯人と丁々発止のやりとりをしていくワン・シチュエーションの映画だった。『マネーモンスター』はこれとほぼ同様のシチュエーションなんだけど、ここに金融を絡めると…

アクエリアス 刑事サム・ホディアック - 海外ドラマ全話レビュー

現在スーパー!ドラマTVで放送中のTwitterを使った『アクエリアス - 刑事サム・ホディアック』おおよそ140文字エピソードガイド&感想、第1シーズン。 あらすじ 1960年代アメリカ。ベトナム戦争とニューエイジの時代に、ひとりの怪物が生まれる。チャールズ…

007 スペクター - 映画感想:あかるくたのしいボンド映画

あらすじ スカイフォール事件によって本部の崩壊した英国MI6 秘密情報部は政治的な窮地に追い込まれていた。MI5 保安局との合併、ダブルオーセクションの閉鎖が取りざたされる中、007は先代Mの残した言葉からある犯罪者を追い、ひとりメキシコにいた……。 感…

海外ドラマは“特攻”をどう描いているのか

帝国時代の日本の「特攻」の精神性は、欧米には理解されないのか。あるいは自爆テロの行動原理は、我々には理解できないのか。どうなんだろう。 実はアメリカのテレビドラマでも、主人公側が特攻をかける描写は結構ある。中には直接的に神風特攻隊に言及し、…

ナイトクローラー: 悪魔はどこに棲むのかという映画

『ナイトクローラー』は、『ゴーン・ガール』のようにサイコパスを主人公に据えた一種のピカレスク映画だけれど、この作品はテーマをもう少し進めて、現代における悪魔の実在を描いているのだと思う。そう思わせる表現が各所にあり、観終わってみると、この…

ピエロがお前を嘲笑う - とても誠実なドイツのハッカー文化映画

なんとも人を喰った邦題になったけれど、単館上映でひっそりやってるドイツ映画『ピエロがお前を嘲笑う』は、びっくりするほどリアルに、ハッカーの生態を描いた作品だ。いやどこまで現実に即しているかはわからない。だけど、映画の中のハッカーたちの行動…

レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー シーズン2: 海外ドラマ全話レビュー(ジジイ中心)

Twitter使った『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』シーズン2おおよそ140文字全話エピソード・ガイド&感想(全12話)。 本シリーズはジョン・ヴォイト演じるミッキー・ドノヴァンのキャラが最高すぎるので、彼中心にレビューします。なお、シーズン1はまと…

Law&Order 犯罪心理捜査班 シーズン1 全話レビュー

ロー&オーダー 犯罪心理捜査班(クリミナル・インテント)第1シーズンの、140文字全話レビュー。面白くなるのはまだまだこれからだが、シーズン後半は物語にバラエティも出てきて楽しめる。

『海にかかる霧』映画レビュー: これぞ韓国映画!

韓国版極悪タイタニック。漁船の密室空間でおこる惨劇、そして登場人物がどんどん狂っていき、人間の持つ本性が明らかになっていく。冒頭で緻密に描かれた日常が、終盤の圧倒的な異常空間と見事な対比となっている。

『パークランド - ケネディ暗殺、真実の4日間』映画感想

ケネディ暗殺を描いた映画の中でも、本作はよくある陰謀論から一歩引いて、『ER』のように事件のパニック的な状況に関わる“普通の人々”を描いた群像劇だ。硬派でいい映画なのに、もうひとつ足りないのは、(ない物ねだりだと判っていても)ユーモアなんだと思…

『ハウス・オブ・カード』シーズン2 第1話:海外ドラマレビュー

政治スリラー『ハウス・オブ・カード』第2シーズン初回は、前シーズンの実質的な完結編。まさかのクライマックスで、フランクの底知れぬ悪の魅力が楽しめる。クレアも真の恐ろしさを発揮。ブタの血抜きの比喩は秀逸!

『オールド・ボーイ』(米国版)映画感想

日本の漫画を原作とした韓国版『オールド・ボーイ』(パク・チャヌク監督)は、衝撃的な結末と引っ掛かりの多い演出、「餃子は完全栄養食」というイメージが記憶にこびりついてる。今回スパイク・リーの更なるリメイク版でどうなるのかと思ったら、意外なこ…

『オンリー・ゴッド』 映画感想 - レフン&ゴスリンクのやりたい放題!

ライアン・ゴスリンク主演。タイを舞台にしたクライム・アクションなんだけど……ヘンな映画! 極端な色の画面、なりっぱなしの重低音、蝋人形みたいな役者たち。この極端な美意識が、現実と妄想が入り混じるあやふやなプロットに一貫性を与えている。

『キャプテン・フィリップス』映画感想 - ストイックなミリタリー・スリラー

ヒューマンドラマと思いきや、物凄くリアルでストイックなアクション・スリラー。だからこそトム・ハンクスの演技が活きる! ミリタリーファン、『スター・トレック』や『パシフィック・リム』のSFメカ好きにもおすすめ。

ハウス・オブ・カード 第5話:海外ドラマレビュー

『ハウス・オブ・カード~野望の階段~』第5話。今気づいたんだけど、原語ではエピソードカウントは Chapter なんだ。第5章とするほうが適当なのかな? で、今回は法案を通すために内容を妥協したために生まれた教員組合側との軋轢がフランクを妨害する。 エ…

ハウス・オブ・カード 第4話:海外ドラマレビュー

今回は下院のトップとNo.2を相手に立ち回り、二人を篭絡して法案を通そうとするフランク。まさに知的ゲームの楽しさだ。一方その犠牲となる面々もいて……。

ハウス・オブ・カード 第3話:海外ドラマレビュー

第3話はフランクの地元選挙区での駆け引きがメインストーリー。しかし見どころは中央のメインキャラの動きにある。ゾーイとフランクのエロティックな対話が楽しい。

ハウス・オブ・カード 第2話:海外ドラマレビュー

エミー賞での評判も良いNetfrixの政治ドラマ、第2話は流れるように陰謀が進み、その心地よさがクセになる。クセのあるキャラも動き始めた。 エピソードガイド あらすじ ホワイトハウスへの逆襲を進める下院議員フランク・アンダーウッドは、ワシントン・ヘラ…

ハウス・オブ・カード 第1話:海外ドラマレビュー

『ハウス・オブ・カード ~野望の階段~』は、同名小説およびイギリスBBCのミニシリーズを翻案したアメリカのテレビシリーズ。ジョージ・クルーニー主演映画『スーパーテューズディ』の原作者、ボー・ウィリモンが再びワシントン政治の神髄を描く。 あらすじ…

映画:スターウォーズ、ギャラクティカ、そして『アルゴ』

1980年のイラン・イラク戦争を前に起こったアメリカ大使館人質事件。映画はこの裏で起こった極秘の人質脱出作戦を描く。 ウソのようなホントの話を、徹底的にホントに見せるウソ この実話をもとにした映画では『ニセモノの映画の制作』を軸にした人質救出作…

『アウトレイジ』映画感想 - バカ映画

日本映画なんて最近は『おくりびと』すら観てないのに、たけし映画だけは、なぜだか観てしまう。 あの色が好きなんだ。あの乾いた空の色。足立区だろうがロスアンゼルスだろうが、場所も季節も関係なく、たけし映画フィルターを通すと、おんなじような、痩せ…

『第9地区』映画感想 - アバターの双子にして至高のロボット映画

こんなマニア受けする映画を他人と観るのは勇気の要ることだけれど、結果、一緒に観てよかったと思う。SFなんか見たことも無く、ふだんハッピーエンドが約束された作品をテレビで見る程度のそのひとは、エンドロールが終わって、深いため息をつき、「人間な…

『母なる証明』 映画感想

ポン・ジュノせんせい大好きなんで観るべきだとは思いつつ、うーん地味だし、同じシネパトスでやってる『戦場でワルツを』にしようかな、と迷ってた。でもやっぱり! と思い直して最終週に駆け込んだが、あきれた。よい意味であきれた。案の定やりたい放題。…

『チェイサー』 映画感想

かなり前、『スター・トレック』の前あたりに観た韓国映画。事件に巻き込まれ失踪した売春女性を追いかける風俗店オーナーの話。今年のベスト1かも知れない。 これは愛の映画だ。主人公は、女という“商品”を回収し自己の利益を守るために、その女を追いかけ…

海外ドラマ: LOST 第27話『漂流』

いましがたチャンネル回しててちらっと、このエピソードのラストシーンが写ったんだが、ジンスの韓国語が、吹き替え版にもかかわらずかなりサマになってて驚いた。というか、韓国語から日本語に移ると、なんか韓国語訛りの日本語みたいに聞こえる! これはび…