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farsite / 圏外日誌

Gaaoline's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

ハウス・オブ・カード 第5話:海外ドラマレビュー

『ハウス・オブ・カード~野望の階段~』第5話。今気づいたんだけど、原語ではエピソードカウントは Chapter なんだ。第5章とするほうが適当なのかな?

で、今回は法案を通すために内容を妥協したために生まれた教員組合側との軋轢がフランクを妨害する。

エピソードガイド

レビューリンク

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あらすじ

フランクが教員組合と合意した教育法案の内容を改正したため、組合側のロビイストとして協力してきたマーティー・スピネラは怒り狂い、フランク潰しに走る。マーティーは要人を集めたクレアのNPOの資金集めパーティーにデモ隊を派遣、不意打ちを食らったフランク&クレア アンダーウッド夫妻は、窮地に追い込まれる。

ワシントンヘラルドを辞めたゾーイは、Webニュースメディア、スラグラインに移り、その自由な気風に適応していく。彼女はフランクの要望にこたえ、資金集めパーティーに参加、夫婦の逆転に手を貸す。

若手議員ピーター・ルッソは、フランクの命令に従い公約を破棄したために、有権者の信頼も、有能な部下であり恋人であるクリスティーナ・ギャラガーの信頼も完全に失っていた。マーティーのデモ攻撃を機転でかわし、パーティーを成功させたフランクのもとを訪れた失意のルッソ。フランクはそんな彼を更に叱責し、そしてチャンスを与える……。

感想

概要

f:id:debabocho:20131111212611j:plain今回の盛り上がりはものすごい。毎回様々なタイプの試練にさらされるフランクだけど、今回の試練は完全に不意打ち、妻のパーティーが開催当日に妨害に合う。パニックになる夫妻を観るのも楽しいけど、そのあとのリカバーの展開、目を離せない。

夫婦がありとあらゆる手段を使い、その天才的な機転でピンチをチャンスに変えていく。頭をフル回転させ、抜群の行動力で次々とアイディアを実行、腹心のダグ・スタンパーやゾーイ、アダム、スペアリブ屋のオヤジまで動員して、イベントを完璧以上の成功にもっていく展開は爽快だ。

また、大きくフォーカスされたルッソも心に残る。酒焼けした顔がすっかり板についたコリー・ストールの演技で、有権者からの非難のメールを読む彼の心情がひしひしと伝わり、身につまされるものがある。

このふたり、成功者と失敗者の両面を描くことが本エピソードのテーマだ。このどうしようもない失敗者ピーターすら、成功者へと変え、更に自分の野望の糧とするフランクのドヤ顔。シビれる。

見どころ

ラストのフランクとピーターとのやりとりを観ていると、このドラマはほんとうにビジネスパーソン向けだなあと思う。何もできずヤケになって当たり散らすピーターを、これ以上ない手段で精神的に追い込み、最後の最後で、救いの手を出す。一晩開ければ、ピーターは完全にフランクを信頼し、ポジティブな方向に動いていく。

劇中のような人心掌握術は、実際できる機会も、成功することもないけれど、もしも自分の部下をこんなふうにできたらと思う管理職は多いだろう。

ちょっと残念なのが、ゾーイがどんどん脇役に退いていること。早く彼女が彼女自身の陰謀で、物語をひっかき回すところを見てみたい。