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farsite / 圏外日誌

Gaaoline's Web Journal: Writing about US/UK TVs, cinemas, and foods I love.

Law & Order ベスト3エピソード集 - シーズン1~5

全456話もあるLaw&Order、どれも一話完結とはいえ、どのエピを観ていいかわからない! というかたのために、独断で各シーズン3話ずつ選びました。幅広く楽しむため、敢えて点の低いエピからも選んでます。

……とはいえ、あくまでも独断なので、個人的に感銘を受けやすい「社会問題」が色濃く反映されたエピが多く、逆に「良家の内情」や「痴情のもつれ」が主題のエピは少なめ。そこはあしからず。逆に言えば、各シーズン全話レビューで星二つをつけたエピに思いっきりハマれる人も多いかと思います。

もしここに列記したエピが性に合わなくても、いろいろ観れば、きっとお気に入りの殺人事件が見つかるはず! Let's watch Law & Order!

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ロー&オーダー シリーズ第1クォーター(1990 - 1995) ベスト15

シーズン1

 1-3『隠された過去』★★★★★

「捜査+裁判」フォーマットで何が表現できるかを示した、見本のようなエピ。固定化された差別の対象である 黒人男性を加害者、同じく差別や暴力被害にさらされ続ける白人女性を被害者とおき、事件の背景にある問題を明らかにし、テーマである「差別」とは何かを追求していく。

1-17『ゲーム・マスター』★★★★★(傑作!)

こちらも黒人差別がテーマだが、明らかにしていくのは差別を生み出す要因たる貧困問題。そこに搾取と被搾取の関係性を見出すことで、何が罪なのかが明確に伝わってくる。法廷での容疑者の最後の証言は、「貧困は自己責任」との言説に対する強烈なカウンターになっており、息を呑む。

1-20『テロリストの悲劇』★★★★

テロといえばイスラム過激派よりアイルランド独立派だった時代の物語。コミカルな出だし、FBIとの縄張り争い、複数の人種のテロネットワークなど、多彩な内容が楽しめる。繰り返し語られる主役たちの家系の話は、移民国家において民族テロは「どこかの誰かの問題」ではなく、自分たちと繋がった問題であるという印象を強く残す。

シーズン2

2-5『祈り』★★★★★

子供の治療を宗教を利用に拒む親。信仰の自由と殺人を天秤にかける物語だが、最後にほんとうに尊重されるべき問題はそこではないと気づかされる。ハンマーで殴られたような衝撃。

2-13『知略の攻防』★★★★

20シーズンを通してありとあらゆる捜査や法廷戦術が観られるこのシリーズ。初期のエピソードでもこの回は、法廷に入る前からはじまる検察と弁護士の駆け引きが順を追って丁寧に描かれ、それ自体が楽しめる。

2-18『死のゆりかご』★★★★★

1990年初期は、ニューヨークもまだ昔ながらの貧困、暴力、差別が残っていた時代。育児もままならない極貧のスラムでの生活者の実態を描き、一筋縄では解けないその問題を視聴者に突きつける。捜査も一捻りあって楽しい。

シーズン3

3-6『屈せざる女』★★★★★(傑作!)

刑事も検事も男性ばかりの初期シーズン、準レギュラーの女性精神鑑定医、ドクター・オリベットを事件の軸に据え、レイプという最悪の性犯罪を描く。彼女の行為とその意図について、法廷での言葉に息が詰まる。

3-15『母の愛』★★★★★

黒人差別がテーマ。法で差別を裁く以上、何が差別で、何が問題なのか、相手を納得させなければならない。自身が黒人であるルビネット検事補の力強い議論と、それに聞き入るシフ検事の表情が印象に残る。

3-21『無情という名の動機』★★★★★

同性愛者への偏見が現代より色濃かった90年代初期において、警察という強固に結ばれた集団で起こりうる、一見いじめには見えないいじめ、差別には見えない差別の結果を描く。終盤、警察の静かな一室である音を聴くシーンには、胸をかきむしりたくなる。

シーズン4

4-16『宇宙の終わり』★★★★★

珍しい科学そのものがテーマのエピ。先端物理学の研究者が出てくるが、どうせテレビだからトンデモ話だろと思ってWikipediaあたりを読むと、びっくりするほど現実の理論に沿っていて、しかもそれがシナリオに無理なく絡んでる。巧い。

4-19『幻の保護区』★★★★★

差別され続けるマイノリティ集団は、そのはけ口を別のマイノリティ集団に向けることがままある。かつて現実にも多く見られた黒人とユダヤ人の対立から、差別の連鎖に向き合うエピ。シリーズに登場する人権派弁護士のひとり、グリーン弁護士の弁論がアツい。

4-22『旧知の友』★★★★(傑作!)

ストーン検事補の最終出演となるこのエピは、証人役に演技派アリソン・ジャニー(ザ・ホワイトハウス)を据え、二人の会話劇をじっくりと見せる。正義を貫くためには、どこまでの行為が許されるのか。その静かな迫力に引き込まれる。

シーズン5

5-5『英雄たちの軌跡』★★★★★

1960~70年代のベトナム戦争反戦運動を、90年代の視点で振り返る。時を経て社会の主役となったかつての若者たちが直面する過去。おそらく演じる役者にも身近な問題なのだろう、良質な演技が心に残る。

5-12『ある女医の戦い』★★★★★

妊娠中絶と宗教をめぐる論戦。米国の中絶問題は、宗教によるタブーがある一方妊娠後期中絶が認められていたりして、一筋縄では理解できないが、本作はその宗教面の理解の一助になる。宗教の名のもとに正当化される悪を突くマッコイ検事の弁論は、まさに鬼気迫る勢い。

5-14『レイプ殺人ビデオの真実』★★★★★(傑作!)

最悪中の最悪の事件を、物凄い迫力で描く。ここまで直接的に描いていいのか、ここまで視聴者の心をかき乱していいのか。とにかく観て、その心に残るものを自分の糧にするしかない。

 

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